みなさんは「新しいことに挑戦する余裕はないので、現状維持できればいい」と思っていますでしょうか。
もし今の仕事をがんばっていくことで、
今の生活、現状を定年まで維持でき、老後は普通に暮らせるのであればいいのですが、
「現状維持」という言葉の認識には、どうやら大きな誤解があるようです。
「現状維持」に必要なのは「挑戦である」ということを書いてみます。
いわゆる現状維持は「衰退」です
本当の意味での「現状維持」や「安定」は、
もしものことが起きても、生活していけることを指します。
そういった仕組みを手に入れるには、
挑戦するしかありません。
例えば、経営者であれば、数週間、体調を崩しても
経営のしかたによっては会社が稼ぎ続けてくれます。
投資家だった場合も、体調を崩したとしても、投資した先が稼いでくれます。
そうでない限り常にリスクを抱えていますし、
チャンスを逃し続けていたり、年齢を重ねているので、
衰退していると言えます。
現状維持、安定、そういった仕組みを手に入れるまで、
挑戦するしかありません。
・耐えること(現状維持)は衰退
みなさんの思う「現状維持」は、
例えば会社でパワハラによるストレスを受けていても、
時間が解決してくれるだろうと、転職せずに耐えることでしょうか。
これは、日々、耐えるという努力をしていると思うかもしれませんが、
実際には日々、心身が消耗していきますので衰退しています。
健康というとても大切なものを、失って言っています。
みなさんの思う現状維持をしていても、
病気になり、稼ぐことができなくなったら、とても大変です。
そんなときに、さらにリストラや、会社の倒産があったらさらに大変です。
・正社員で一社のみに貢献すること(現状維持)は衰退
私たちの親世代は、
転職することを問題視していたり、目の前の仕事をこなすだけで給料が上がっていきました。
貯金していれば、老後に生活できる金額に銀行が増やしてくれました。
例えば、
ゆうちょ定期預金は、1974年に預けた100万円は、10年後に206万円になりました。
これが、昔の大人たちが貯金を大事にしている理由です。
「使ってしまうから貯金する」というだけの理由ではないです。
義務教育を受けて大学まで勉強し、会社へ就職し、一つの会社で定年まで働き、老後は10年ほど生きるという感じです。
特別に新たなスキルを身に着けなくとも、
ベテランになれば仕事で活躍でき、特に困らない人が多かったです。
ざっくり言ってしまえば、親世代の人生プランはバブル時代のような考え方です。
一方で現代は、
終身雇用の神話は崩れてきており、倒産の可能性もあります。
時代の流れは速く、寿命も延びています。
寿命については、「人生100年時代」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
これからは、多くの人が100才まで生きる時代が来るという意味です。
100才まで生きられる人は、
今までは全人口の1~2%でしたが、
2007年生まれは、 50%の確率になると言われています。
つまり、親世代よりも老後に生きられる期間が長いので、
定年の年齢の後も働く必要が出てきます。
親世代の、教育→仕事→引退という3段階の考えでは、
これからの時代は生きにくくなります。
ワークライフバランスが大切
もし仮に会社をリストラされず、倒産もせず、病気にもならず、
見事に会社に貢献して定年退職しても、
貯金で苦労したわりには貯まっておらず、
勤めた会社以外で稼げるスキルも、経験も無く、友人もいない、
特に楽しみもない、ということになるかもしれません。
そこでわたしたちがすべき対策として、ワークライフバランスの改善です。
ワークライフバランスを改善する一歩は、
本業から離れ、副業や、新しいことに挑戦する時間を確保することです。
本業が定時以外まで侵食してしまうのであれば、
それは、これから長く生きる人生に対し、リスクがあると言えます。
本業で毎日働き、残業もあり、疲れて家に帰る日々、
せっかくの休みである土日は家族との外出であっという間に終わる、
ということを続けていると、
副業をはじめたり、友人にまで会う気はしなくなったりします。
まとめ
いわゆる「現状維持」は、勤めている会社が倒産する、自分が病気になるなどの、
リスクについてあまり認識していません。
本当の意味での現状維持ができるように、ワークライフバランスの改善が大切です。
ただ、挑戦してもすぐにはなかなかいい結果は出ません。
挑戦するときは誰でも恐怖があり、その恐怖はパフォーマンス下げます。
情報があふれる中で、しっかりと戦略を練らないと、一生、何も変わらない可能性もあります。
戦略を練るにも、
ワークライフバランスを改善し、時間が必要そうです。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略