「エクスプレッシブ・ライティング」を行うことで、
つらいこと、苦しいことがあったときに心を落ち着けることができます。
このエクスプレッシブライティングは、
いざというときに心を落ち着ける方法として非常に高い効果があることが、
多くの研究からわかっています。
今回は、そのエクスプレッシブライティングの書き方について、
私のカウンセリングの経験を踏まえて解説していきます。
エクスプレッシブライティングの書き方
エクスプレッシブライティングの書き方のルールは、
“思ったことを紙に書く”
これだけです。
「これだけです」と言われても、
いざ書いてみようと思うと不安になるかと思いますので、
もう少し詳しく解説していきます。
※余談ですが、その「不安」は新しいことに対する防衛本能です。
人類が生き延びてこれた、とても大切な能力ですが、
行動しないためのものではなく、慎重に行動するためのものです。
その不安とうまく付き合っていきましょう。
エクスプレッシブライティングの書き方の詳細
・制限時間
エクスプレッシブライティングは1日に20分を目安に書くのが一般的ですが、
とても大きな不安を抱えている時、脳から次々と言葉があふれてくる時は、
30分や1時間、
気持ちが落ち着くまで書き続けてよいと思います。
不安を感じたときにエクスプレッシブライティングを実行する、
ということを習慣化し、
2週間ほど続けると効果が実感できるようです。
・言葉か文章か
初めの内は
「仕事疲れた」「なんかだるい」「お金ない」「洗い物しないと」「意味不明」
など、短い言葉で大丈夫です。
同じ言葉を何度も書いても大丈夫です。
短い言葉でなく、文章でも大丈夫です。
慣れてきたら、長い文章、細かい表現を書いていきます。
細かいほど、ストレスを緩和する効果が高くなります。
・スマホやPCに書いてもいいか
スマホやPCで効果がないわけではないですが、手書きのほうが効果が高いです。
殴り書きすることができ、字の感じからもどのような感情だったか表現できます。
エクスプレッシブライティングでは、
指ではなく、手を動かすというのが大切な可能性があります。
・うまく書けない場合
日本の教育は規則に従う思考にする傾向があるので、
急に「思っていることを書いていい」とか「自由に書いていい」と言われても、
初めは戸惑うかと思いますが、
初めからうまくできなくても何もおかしくありませんので、
日々続けてください。
初めの内はうまくかけなくとも、
練習をしていくことでうまく書けるようになるほど、
“感情のコントロールができてきている” と言えます。
書き慣れていくと、脳からどんどん言葉が出てきます。
そして、
それだけ多くの言葉、気持ちを押し殺していたということに気付けるかと思います。
・エクスプレッシブライティングの活用方法
エクスプレッシブライティングは、不安な気持ちを押さえつけることなく、
解放することで感情をコントロールする方法です。
当方のカウンセリングでは、
エクスプレッシブライティングで感情をコントロールして終わりではなく、
書いた言葉を使って、
不安の正体を認識し、解決方法を分析していきます。
エクスプレッシブライティングの書き方について、
さらに詳しく知りたい方はこちらをご参考ください。
エクスプレッシブライティングが進まない時【自由に書けない時】
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