承認欲求をSNSで満たしたり、オンライン上で友人を作っても、孤独感が消えないという研究結果があります
精神疾患や発達障害があると、SNSで友達作りをしようとする傾向にありますが、それでは孤独感は消えないという事です
100%という訳ではないので、中には孤独感を解消できる人もいます
でも、多くの人は孤独感を解消できない可能性が高いです
SNSで友達作りをしようとSNSに時間を使うと、もちろん現実の時間も消費されていきますので、孤独感を解消できない実績が積みあがっていきます
SNSで友達作りをしようとするほど、あなたには不満がたまっていきます
孤独感が強まっていきます
精神疾患や発達障害があると、SNSを自然に求めてしまいます
SNSで友達作りをしようとします
その原因について書いてみます
精神疾患や発達障害があるとSNSで友達を求める原因
1.孤独感を緩和するための「つながり」への欲求
孤独感が強いと、人は「他者とつながりたい」という欲求が高まります
SNSは、現実世界での直接的な関係よりも簡単に多くの人とつながることは可能です
SNSを選ぶ理由
-忍耐がなくなり即時性を求める
精神疾患や発達障害があると、長く返事を待つ事ができなくなる傾向にあります
すぐに返事が来る事を望むようになります
SNSは、メッセージを送ればすぐに返信が来る可能性があり、孤独感を一時的に緩和できる様に感じます
-広範なアクセスが可能
SNSは、身の回りの人だけと関わるのに比べれば、地理的な制約を超えて世界中の人とつながれるため、共通の関心を持つ相手を見つけやすいです
-一方的なつながりも許容される
精神疾患や発達障害があると、相手の気持ちを考える余裕がなくなります
相手の気持ちを考慮するより、自分の欲求が満たされる事を望むので、一方的な行為が許容される事を望みやすくなります
自分が連絡したい時だけ連絡できる関係、
フォロワーや好きな投稿を見るだけでも「つながっている」と感じられる場合があります
2.現実世界の対人関係の難しさからの回避
発達障害や精神疾患のある人は
対面でのコミュニケーションが苦手なことが多く
現実世界での人間関係を維持するのが難しいことがあります
精神疾患や発達障害があると、難しい事を克服しようとするのではなく、回避して、楽な方法を選びます
家から出ずに、楽にできる方法として、SNSを選びます
SNSが現実世界より魅力的に映る理由
-非同期のコミュニケーション
メッセージを自分のタイミングで送受信できるため、対面のような即時の反応が求められない
-感情のコントロールがしやすい
文章でやり取りすることで、ある程度、自分のペースでやり取りできます
これは、自分の感情を整理しながらコミュニケーションが取れるという事でもあります
-自己表現の自由
SNSであれば、自分の特性や感情を隠しながら、理想の自分を演出することが可能です
3.孤独を共有したいという心理
孤独感を感じている人が、同じような孤独感を共有する相手を探すためにSNSを利用します
-共感を求める
「自分は一人ではない」と感じるために、孤独や悩みを投稿して他者の反応を期待します
自分と同じ境遇の人がいると、自信が生まれます
-同じ課題を持つコミュニティに参加
発達障害や精神疾患に関するオンラインコミュニティで情報交換や相談をしたくなります
これは一見、正しい行動の様に見えますが、正しくないのはその理由にあります
悩みを改善する為に情報交換したいという理由よりも、辛さを共有したい、理解してもらいたいという理由の方が大きいためです
4.自己肯定感を得たい
SNSでの「いいね」やコメントは、自己肯定感を高める役割を果たすことがあります
精神疾患や発達障害のある人は、自己評価が低いことが多いため、SNSを通じて外部からの肯定を得ようとします
SNSで自己肯定感を得る
– 投稿への「いいね」やコメントを通じて自分が認められたと感じる
– 自分の趣味や得意分野を発信することで、自信を持つきっかけにする
5.現実逃避としての利用
SNSを使うのは、基本的には、目の前の精神的な苦痛や孤独感から逃れるためです
– 他人の華やかな生活や趣味の投稿を見て、自分の現実を忘れようとする
– ゲームや動画配信プラットフォームのようなSNSで長時間を過ごす
6.匿名性による安心感
SNSでは、匿名性があるため、自分の本当の姿を隠しながら他者とつながることができます
これにより、現実では話しづらい悩みや感情を表現しやすくなります
– 仮名や匿名のアカウントを使って、悩みや不安を自由に発信する
– 特定のコミュニティで、自分と同じ立場の人たちと安心して交流する
7.SNS依存症
SNSで友達を作ろうとするよりも前に、既にSNS依存症になっている可能性があります
SNS依存になっているので、友達作りをしようと思った場合の選択として、リアルではなくまずSNSを選択します
SNS依存症は、SNSを過剰に利用し、日常生活に支障をきたす状態を指します
これは、心理的、行動的依存の一種であり、特に若者や社会的孤立を感じている人々に多く見られる傾向があります
リアルとSNSの違い
SNSで友達作りをする理由にはいくつかありますが、リアルとSNSの違いを理解していないというのが一番大きな理由です
次に大きな理由としては、リアルのメリットやリアルを活かす方法、SNSのメリットやSNSを活かす方法を知らないという事です
SNSには向き不向きがある
SNSは、趣味や関心が似ている人々とつながるのに便利ですが、以下の理由で向き不向きが生じます。
向いている人の例:
- オープンに自分の興味や気持ちを共有できる人
- メッセージやコメントを通じて積極的にコミュニケーションを取れる人
- 人との交流を楽しみながら使える人
向いていない人の例:
- ネガティブなコメントや反応に敏感な人
- 自分の投稿が注目されないことにストレスを感じる人
- 他人のキラキラした投稿を見て劣等感を抱きやすい人
仮想的なコミュニケーションと現実の孤独
SNS上での承認や交流は仮想的なものであり、実際には直接的な対話や対面の交流とは異なります
なぜかあなたは、SNSならあなたの発言や行動を称賛してもらえると期待します
そのため、オンライン上での人間関係が現実の孤独感を解消するとは限りません
比較と不安
SNSでは他人と自分を比較しやすくなります
他人の幸せや成功を見ることで、自分との比較から、更に大きな不安や孤独感が生まれます
SNSを多用する人は、自分と他人を比較しやすく、今の自分の生活に不満を持ちやすい人です
元々、SNSに依存しやすいタイプです
表面的なつながり
SNS上のつながりは表面的なものであることがあります
「いいね」やコメントは簡単に得られますが、それが深い感情の交流に繋がるわけではありません
SNSで深い関係を築く事ができたとしたら、それはとても珍しい事と言えます
リアルなサポートの不足
SNS上でのサポートは、リアルな問題や孤独感に対して本質的な解決策を提供するわけではありません
対面での人間関係やサポートがない場合、孤独感は解消されにくいです
SNSは一時的に孤独感を和らげる効果があるものの、深い人間関係を築くのが難しいことも多いです
過剰な利用と孤立
長時間SNSに時間を費やす事で、現実の人間関係や活動に費やす時間が減ります
SNSに時価を使うほど、現実では孤立する一因になる可能性があります
他人との比較やSNS疲れが孤独感を悪化させる可能性もあります
ただし、これは一般的な傾向であり、SNSがポジティブな効果をもたらす場合もあります
例えば、オンラインで共感や支援を得ることができ、新しい友人や共通の興味を見つけることも可能です
孤独感の解消には、バランスの取れたオフラインとオンラインの人間関係が重要です