つらい事を「忘れる」の意味に注意です

投稿者: | 9月 18, 2024

『忘れる』という言葉があります
『つらい事を忘れる』の『忘れる』です

人は、過去に起きたつらい出来事、現在経験しているつらい出来事を『忘れたい』と思います
どうやったら忘れられるのか考えます

ドラマの『過ぎた事は忘れよう』

ドラマでもよく「過ぎた事は忘れよう」「そういう事は忘れた方がいい」というセリフがあります
このセリフが、まるで人が、経験した事を自由に忘れる事ができるかの様に勘違いしてしまう原因です

当たり前の話として、人は、記憶を自由に操作できません
覚えようと思っても、何日かたてば忘れてしまいますし、
忘れようと思っても、思い出してしまいます
そんな事が簡単にできてしまうのであれば、受験勉強はとても楽になります

ドラマに出てくる言葉は、都合の良い言葉であったり、比喩です
言葉に惑わされないようにしましょう

『忘れる』というのは『忘れている』であって、基本的には『いつの間にか忘れている状態』です

>>つらい過去を忘れるには【人間不信の克服】

 

忘れるための行動『考えないようにする』

『考えないようにする』という言葉があります
忘れたい事について、毎日少しでも考えてしまったり、思い出してしまうと忘れにくくなりますので、
忘れるために、考えないようにするのは有効です
ただこの『考えない』というのも、自由に操作できるわけではありませんので、言葉に惑わされないようにしましょう

『考える』という言葉には、二つの意味があります
人が故意に考える場合と、脳が勝手に考える場合です

故意に考える

人は故意に『考える』という事ができますので、まるで『考えない』という事も操作できるように勘違いしてしまいます
『故意に考える』という事が、自由に操作できるのかと言うと、そうでもありません

例えば、受験を控えている学生が、受験勉強をしようとしてみます
そうすると、その勉強時間が長く続かないという事は、よくあります
目の前の問題について考えようとしても、何をしたらいいのかわからない、全く解けない、
あるいは、解けるけど面白くない場合、考えるのをやめ、勉強をやめ、他の事をします

『故意に考える』という事も、自由に操作できるわけではありません

勝手に考える

なぜか考えてしまう、思い出してしまうというのがこの状態です
脳が勝手に考えてしまいます
脳は、自分で操作できる部分もありますが、操作できない部分もありますので、脳が勝手に考えてしまうというのは自然な事です

『考える』というのは、いつでも自由に操作できるわけではありません
言葉に惑わされないようにしましょう

 

関連図書

>>「忘れる」力 (潮文庫)

>>心配事の9割は起こらない――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」

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