ラベリング効果とは

投稿者: | 2023/05/07

ラベリング効果とは、
相手に対して「あなたって だよね」と決めつけるようにラベルを貼ることで、
本人は貼られたラベルの通りの行動をとるようになるという理論で、ラベリング理論とも呼ばれています。

ラベリング効果は、1960年代にハワード・S・ベッカーによって提唱された社会心理学の理論で、逸脱行動に関するものでした。
彼は、逸脱者とは社会的に逸脱者としてラベリングされた人々であり、そのラベルが彼らの自己認識や行動に影響を与えると主張しました。
その後、ラベリング効果は、恋愛や子育て、自己啓発など様々な分野で応用されるようになりました。

例)
「あなたは頭がいい」と言われ続ける → 「自分は頭がいい」と信じて勉強に励むようになる
逆に、
「あなたは頭が悪い」と言われ続ける → 「自分は頭が悪い」と諦めて勉強しなくなる

・恋愛
「あなたは私のことが好きだよね」と言う → 相手に「自分への好意」を植え付けることができる
・子育て
「あなたは優しい子だから」と言う → 子どもに「優しさ」を育むことができる
・自己啓発
「あなたは成功者だから」と言う → 自分に「自信」を持たせることができる

このように、ラベリング効果は相手の自己イメージや行動に影響を与えることがあります。

使い方が重要

ラベリング効果は、相手に暗示をかけて相手を思いのままに変化させることができるというテクニックです。
コーチングや教育などでポジティブに活用することもできますが、効果は必ずしもポジティブなものではありません。

相手に不利益なレッテルを貼ってしまうと、相手の自尊心や能力を低下させたり、逆効果になったりする可能性があります。

また、ラベリング効果は相手との心の距離に大きく関係しています。
信頼関係がない場合やタイミングが悪い場合は効果が薄くなったり、拒否されたりすることもあります。

そのため、ラベリング効果を使う場合は、相手の感情や立場を尊重し、適切な言葉遣いやタイミングを考えることが大切です。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。