家を出るために必要なこと【持っていく荷物について】

投稿者: | 2020/09/22

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パートナーとの意見の不一致、DV、モラハラなどにより、
離婚、別居、緊急時には、家を出る必要があります。

今回は、その時に持っていく荷物についてです。
結論から言うと、
一番確実なのは、事前にしっかり持ち出しておくことです。

緊急時には、とにかく早く家を出たい気持ちから、
「荷物は後で取りに来よう」と思って後回しにしたり、
その場で「必要な荷物はこれだけだ」と判断すると、
取り返しのつかないことになりかねません。
家を出るためには、注意点、解決しておくべきことがあります。

危険性の問題

パートナーがこちらに危害を加えるタイプであった場合、
住所などを伝えてしまうとこちらに危険が及ぶ可能性があるので、
後で荷物を送ってもらうこと、
荷物を取りにいくことが難しくなります。
また、別居中にパートナーが荷物を処分してしまう場合もあります。
家を出るときには、
必要なものをすべて持ち出しできるようにしておく必要があります。

法的な問題【不法侵入】

別居することをパートナーへ告げた場合や離婚する場合、
荷物は後日、
パートナーが居るとき、または留守の間に取りに行こうとしたり、
新しく済む場所へパートナーに送ってもらおうするかと思います。

しかし、
別居や離婚が確定した場合には、
パートナーの同意無しに留守中の家へ上がることは、
法的には「不法侵入(住居侵入罪)」になる可能性がありますので、
住んでいた家に荷物を取りに行くことが困難になります。

そして、
荷物を取りに行ったかどうかに限らず、不法侵入をしたと疑いをかけられてしまう可能性がある場合は、
住んでいた家の合いカギは、置いていったほうが良いということでもあります。

パートナーと距離をとる決心がついた場合には、
別居や離婚について告げる前に荷物をまとめておくか、
荷物を運び出しておく必要があります。

判断力の問題

手で持っていける量には限りがありますし、
他の物については気持ちの余裕がないので、
これだけでいいとご自身の荷物をあきらめてしまう場合があります。

冷静になれないようなときに「一時の判断」に任せてしまうと、
一生捨てたくないような大切な物を置いてきてしまっていたり、
通帳や印鑑など、必要な物を置いてきてしまったりして、
後に後悔します。
事前に持ち出しリストなどを作っておくと、
良さそうです。

生活費の問題【収入がない場合】

家を出られたとしても、その後の生活費に困る場合があります。

生活費を確保するための方法の一つとしては、
ブランド物のバッグやアクセサリー、不要になった物を売ることです。
ご自身の所有物を、家を出た後の生活費、新居のための資金にすることができます。

家を出るような緊急時には、あまり冷静な判断ができないので、
どのような物が売れるか、売れるものをその場で選別して運び出すのは難しいです。

冷静でいられる日頃から売れそうな物に目星をつけ、
いつでも運び出せるようにしておくか、
家を出る日を決め、それに合わせて荷物を運び出しておき、
別居後には売るだけにしておけると理想的です。
▶家を出るために必要なこと【生活費について】

保管スペースの問題

車で家を出ることができればいいのですが、
そうではない場合が多いです。
実家が遠かったり、実家を頼れない場合もあります。

また、荷物がある場合、
それを持ち歩きながら次の家を探すのは結構大変です。
コインロッカーも、最近では預ける日数に比例して料金が増えていく場合があります。
とりあえずの対策として、
次のような月額制のレンタルボックスを契約すると楽です。

例)レンタルボックス

▶荷物の保管スペースについて【緊急時の対策】

まとめ

・別居後に、留守中に荷物を取りに行くのは不法侵入になる可能性がある
・合鍵を置いていく
・必要な荷物をその場で選別するのは難しいので、
    持ち出しリストを作っておくか、事前に持ち出しておく
  (持ち出してはならない物もある)
・荷物が多い場合は、保管スペースを確保しておく
・自分の力で収入を得られるよう訓練しておく

誰でも、緊急時には冷静な判断ができません。
私たちにできることは、冷静に考えられる内に、緊急時に向けて準備しておくことです。

家を出たくなってしまうような事態になる生活を送っている場合、
家を出たくなることは一度ではなく、何度かあるはずです。

準備する必要がなくなったら、
家に戻せばいいだけの話です。


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