「人間不信」とは、どういう状態なのでしょうか
「人間不信」という言葉は、軽度のものから重度のものを含みます
簡単に言うと、信用していた人に裏切られ、
自分一人で生きていくほうが安心だと思っている状態です
これはとても浅い考えで両極端な選択をしていますし、
メンタルも不安定になりやすいタイプだということもわかります
現代は、浅い考えや両極端な二択を選んでうまくいくほど単純ではないので、
とあることを改善していかないと、失敗が多い人生になります
忘れる方法を知りたくなる
あなたがつらい出来事を経験した結果、人間不信になったとしましょう
あるいは、「人間不信になった」と思い込んだとしましょう
人間不信になったあなたは、
『つらい出来事を忘れたい』
『つらい出来事を忘れることができれば、人間不信は治る』
と考えます
一部の人は、本当に記憶を消す事ができたら、幸せになれるかもしれないと思わざるをえない、つらい出来事を経験しています
本当に、つらい出来事を忘れたらいいのでしょうか
つらい出来事を忘れたら、人間不信が治り、幸せになるのでしょうか
人は、学習する事で、より良い生活なしていく事を目指せます
つらい出来事を忘れる事ができたら、一時は気持ちが楽になるかもしれませんが、
長く生きていればつらい出来事は人生で何度か経験します
つらい出来事を、あなたの力で全て避ける事はできません
もし本当につらい出来事を忘れられたら、あなたは何も学習せず、また同じ様な目に会う可能性が高くなるのではないでしょうか
頭が悪い人であれば、学習しない、同じ失敗を繰り返します
つらい出来事を忘れて、また同じ失敗を繰り返そうとするのは、頭が悪い人の行動です
頭が悪い人と同じ行動を取ろうとするという事は
つまり、人間不信になったことがあるかたは何か対策をしない限り、
つらい出来事を経験したら人間不信になりやすいタイプである可能性があります
そのままで幸せな人生を送れるのであれば、特に対策をする必要は無さそうですが、
つらい出来事があるたびに人間不信になるとしたら、時間がもったいないかと思います
一人で生きていこうとする
あなたが人間不信になってしまうのは、
どのようなときでしょうか
基本的には信用していた相手に裏切られたときかと思いますが、
では、なぜその相手を信用していたのでしょうか
何を基準に、信用することにしたのでしょうか
人には、
安心して生きていきたいという欲求があります
自分一人で生きていくほうが安心だと考える人もいれば、
仲間と協力して生きていくほうが良いと判断する人もいます
信用するという行為は、
他人と協力して生きるための行為なので、
信用を裏切られると、
安全が脅かされたと感じます
信用を裏切られ、メンタルが不安定になっているので、
「仲間と協力する」か、「一人で生きていく」かの両極端な二つの選択肢についてしか考えられない状態になっていて、
仲間と協力して生きようとするより、
一人で生きていくほうが安心だと思い、
人間不信になります
人を信用するための条件「信用条件」
「人間不信」は、信用していた人に裏切られた状態ですが、
みなさんが人を信用する条件は何でしょうか
誰のことでも信用するわけではないはずです
誰の事でも信用していたら、裏切られる事があってもおかしくはありませんので、人間不信になるのは自業自得です
誰の事でも信用していたら、裏切られるという認識を改めた方が良いです
裏切られるという日本語が間違っています
あなたが誰の事でも信用していた場合、あなたの勝手な信用に対して裏切られたと感じるのは、いわゆるメンヘラです
精神疾患、発達障害による逆恨みです
無意識かもしれませんが、
みなさんは、人を信用するか判断するための条件である「信用条件」を持っています。
過去の失敗や経験からこの信用条件をアップデートし、
目の前の人に適用していくことで、
「こういう人は信用してはいけない」「この人なら信用できる」「この人はよくわからない」というように判断しています。
相手が自分と同性なのか異性なのか、関係をどこまで望むか、
どういう関係なのかで、判断に使う信用条件も変わります。
つまり、
「人間不信」というのは、
信用できると思った相手に裏切られたときであり、
もっと掘り下げていくと「信用条件を脅かされたとき」と言えます。
裏切られない方法【成長する人間不信】
人間不信になったら、次に裏切られないためにすべきことは、
一人で生きていくと決めることではなく、
裏切られた経験を活かし、信用条件をアップデートすることではないでしょうか。
人間不信になると、もう裏切られることがないように、
人を信用しない、人を信用できない、一人で生きていくことを決める、
といった状態になります。
これらが可能かというと、実際は不可能です。
部屋に閉じこもっても、
それは、家族が危害を加えないと信用しているか、
家族が行動を起こすかについて考えが回っていない状態です。
食料を買いに店に行くときは、
危害を加えられることなく買い物ができると他人を信用しているか、
他人の行動について考えが回っていないです。
まずは信用条件を整理してみてください。
信用条件について把握しないと、
ご自身が誰をどのように信用しているかわかりません。
信用条件をアップデートすることで、
ただの人間不信ではなく、「成長する人間不信」を目指すとよさそうです。