カウンセラーの資格について【カウンセラーは臨床心理士ではない?】

投稿者: | 2020/08/14

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「臨床心理士」が民間資格だということ、
現状は「心理カウンセラー」を名乗るのに資格はなくてもよいということ、
また、国家資格、民間資格について書いてみます。

臨床心理士も心理カウンセラーも民間資格

よく「臨床心理士じゃないんですか」と驚かれることがありますが、
私は臨床心理士ではありません。
保有しているのは一般社団法人 日本カウンセリング推進機構で取得した心理カウンセラー1級の民間資格です。

国家資格と民間資格の存在をご存知かと思いますが、
「民間資格だからちゃんとしたものではない」
「国家資格だからちゃんとしたものだ」
という考え方のかたがいますが、
現代はそういった二極化で考えられるほど単純ではなく、もっと複雑です。

心理カウンセラーの民間資格は数えきれないほどあり、
みなさんがカウンセラーだと思っている臨床心理士も、民間資格です。

現在、心理カウンセラーを名乗るのに規定はなく、
名乗ってしまえばその瞬間から心理カウンセラーです。
心理カウンセラーの資格を保有していれば「心理カウンセラー」なので、
臨床心理士の資格を保有していても「心理カウンセラー」と名乗れますが、
臨床心理士は「臨床心理士」です。

皆さんが想像しているのは、
臨床心理士の資格を保有しているかたが、心理カウンセラーをしている状態です。

国家資格か民間資格か

国家資格は難しく、民間資格は簡単かというと、
そう単純ではなく、そのようなことはありません。

国家資格には「医師」のような人の命を預かる技術を要するものから、
「ITパスポート」のような、1か月勉強したら取れるようなものまであります。

また、資格の種類は、
国家資格、民間資格以外に、公的資格があります。
公的資格は、英検や漢検が有名です。
国家資格の中には、独占資格、名称資格などの細かな分類もあります。

カウンセリングのスキルについて

同じ医師でも外科や内科があり、
専門としている分野、得意分野が違います。

例えばですが、
同じ高校の卒業生同士、同じ大学の卒業生同士でも、
それぞれのスキル、学力が大きく異なるのと同様に、
カウンセラーのスキルにも差があります。

また、カウンセラーによって専門分野や、得意としている技法にも差がありますが、
カウンセリング方法、カウンセリングの目的については、
資格によって大きく変わるということはないと言われています。
基本的にはカウンセラーとクライアントのコミュニケーション、対話を通して、
カウンセリングを行います。

これはあくまで私の知見ですが、
精神科、心療内科では、
しっかりと話を聞いてもらえない場合があったり、薬に依存する傾向があります。
また、カウンセラーが臨床心理士の場合は、費用が高額になる傾向があったり、
オンラインカウンセリングに対応が追い付いていないところが多いです。
他のカウンセラーの場合は、
コロナのことを考えてオンラインカウンセリングに対応していたりしますが、
スキルや費用にばらつきが大きいです。

どこでカウンセリングを受けるにしても共通して言えるのは、
皆さんに合うカウンセラーをみつける努力は必要ということかと思います。
また、少なくとも、
専門分野、得意分野について書いているカウンセラーをあたると良さそうです。
カウンセラーのブログがあれば、
カウンセラーがどういう考えなのか、前もって少しは知ることができます。

国家資格の「公認心理師」

2019年に、カウンセラーの国家資格としては初の「公認心理師」が新設されました。
国家資格ですが、医師ではありませんので、
診断したり薬を処方したりはできません。

どうしても国家資格でないと安心できないかたは、
カウンセラーが公認心理師の資格を保有しているか、
確認してみてください。

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